2022-07-13

スリランカにおける債務の罠

マヒンダとゴタバヤのラージャパクサ兄弟スリランカ第6代第8代大統領政権下で、スリランカ経済破綻したのは、基本的には腐敗と過剰債務のせいである。

その両輪が破綻に向けてドライヴを掛けたと言う構造は、ギリシャ経済危機に似ている。過剰信用の問題だ。

スリランカ本来経済規模、金融信用であれば、腐敗はしていても、そもそも貸してくれるところがいないので、過剰な債務には陥らないはずだった。

中国とはやや距離を置いたシリセーナ政権(第7代大統領)において、日本スリランカを引き戻すために、港湾開発に年利0.1%と言う超低利での融資サジェストしている。が、ゴダバ政権発足後に反故にされている。日本は徹底的な透明性を要求たからで、それよりはまだしも高利であった中国から融資にゴタバヤ・ラージャパクサ大統領回帰したという事実は、国家的な経済合理性からはまったく説明がつかない。つまり大統領へのリベートをあらかじめ国家債務の中に組み込んでいた側が、勝ったと言うことだ。

絵に描いたような汚職政治家であって、それでも、過剰な与信さえなければ、ここまで状況が悪化するはずもなかった。普通サラリーマンが100億200億の借金をこしらえるのは出来ないのとおなじことだ。

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