2022-05-30

鉄塔 武蔵野線』を見た

子供視点夏休みの終わりごろの冒険がそこにあった

小学校6年生の主人公鉄塔に番号がついているのに気づいて、二つ年下の友達を連れて、送電線をたどりながら、1番鉄塔を目指すってだけの話

カメラの高さが基本的にずっと子供の背の高さを意識してなるべく低くしてあって、小学生の頃に見えていた世界を思い出して懐かしかった

農業用の用水路は足が短いから一跨ぎできなくて、塀や金網のフェンスは手足を思いっきり伸ばして上るもんで、有刺鉄線は大人のいじわるのように思ってた世界

「ねえー、教えてよ」「ねえ―、待ってよ」「お前の番だろ」みたいな子供の頃には頻繁に使ってた語彙

僕の見ていた世界もこんなんだったと思わされてしまった

130㎝の身長から見る鉄塔はたしか冒険のはじまりだし、空を渡る送電線は特別秘密への地図だった

ノスタルジーっていうよりは、少年ってこうだろって提示された定義をぐうの音も出ないくらいに飲み込まされて承認させられた感じ

小説版amazonで頼んだから来たら読もうと思う

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