みんながずっと言ってた恋愛ってやつってこれかー、って、全てのことに周回遅れで納得がいってる。
ほんとにドキドキするし、ずっとすきな人のことを考えている。
すきな人は寡黙で人見知りで人付き合いがあんまりうまくないけど、ものすごく優しいので慕われている。
だからたぶん友情とかに飢えてて、わたしは下心しかないけど、ずっと話しかけていたら仲良くなれた。
すきな人は酔っぱらうと私のすぐ近くに座ってくれて、話したそうにしてくれるので、大変かわいい。
左肩がちょっとだけ触れてても逃げたりしないのが嬉しい。
すきな人に手を出したい。
無理やりでもものにしたい、と思うことがあって、自分でかなりびっくりしている。
男じゃなくてよかったと思う。
私はフィジカルですきな人に絶対にかなわない。見ただけでわかる。どう見ても私は貧弱で、筋肉と脂肪の割合が半々くらいじゃないかってくらい、腕とか脚とかぷにぷにしている。
まずもってすきな人のことを抑え込めない。馬乗りになっても秒で振り落とされて終わりだ。
殴って怯えさせておとなしくさせるのも無理だ。
貧弱な人間が蚊の鳴くようなパンチをしてきたところで逆上するだけだと思う。
それでよかったと思う。
自分の理性なんてまるで信用できないから、綿密な計画でも立てない限りそういうことができない貧弱な人間でよかったと思う。
恋愛の最悪なところだと思うが、好きなひとを傷つけたくないわけではない(むしろ、わたしが原因で傷ついたり動揺したりしているすきな人をたくさん見たい)。
でも、すきな人に憎まれたくない。
筋トレしてんのかよ