自分がスネ夫と一緒にアンパンマンの世界に転生した時にどのように振る舞おうか悩んでる。
自分からすればスネ夫もアニメのキャラクターではあるんだけど、アンパンマン世界に比べればリアリティレベルが若干現実寄りという違いがある。基本的にスネ夫は日本で生まれ日本で育ち日本に暮らしてきたキャラクターだから、アンパンマン世界とはだいぶ価値観が違う。スネ夫は自分の顔を人(人といえるのか?)に分けてあげるような行為に対しても自分と近いリアクションをすると思う。だから自分とスネ夫はこのアンパンマン世界における唯一の盟友になりえる。
しかしそのように自分と同質の人間とばかり連んでいるといつまでたってもアンパンマン世界に馴染むことができないという懸念がある。だから自分はスネ夫をかけがえのない盟友としてお互い頼りにしながらも、依存しすぎないようにしなければいけない。
これって海外における日本人コミュニティや日本における外国人コミュニティにもいえることで、同質の集団で依り固まっていると何世代も○○系コミュニティから抜け出せないことになる。幸いなことに自分はスネ夫と生殖できる性別ではないので、スネ夫との間で濃い血縁コミュニティを構築することはないだろう。
そう考えると性欲ってコミュニティの壁を打ち破るダイナミズムがあるよなぁ、と改めて思う。村の掟とか多少の人種の違いを性欲は乗り越えていく。生殖はコミュニティとコミュニティを強制的に結びつけ、異なる集団を数世代かけて融和させていく。
アンパンマン世界の住人に性欲があるのかは謎だが、もしないとしたらどうやってコミュニティ間のダイナミズムを担保しているのだろう。ひょっとしたらアンパンマンが自分の体をみんなに分け与えているのは、アンパンマン世界なりの遺伝子交換なのかもしれない。