その時の自分の状況、大体は年代に応じて、必要となる勇気が異なっていたように思う。
10代は自分と他人の世界を擦り合わせる勇気。自分の可能性を探すために、最小単位の集団である家族以外の他人、主には同年代の知人友人と考え方や生き方、大袈裟に言えば世界観を擦り合わせることが必要だった。
20代は自分を社会に売り込む勇気。学生生活の終わりが見えてくる中で、何を食い扶持にするかを考え、できそうなことを決めて会社や組織に自分を売り込む必要があった。転職もやっぱり自分を商品として上手に売るようなものだった。
30代は自分の将来が狭まっていることを認める勇気。早すぎるかな?とも思いつつ、働く中で見えてきた自分の性質的・能力的な限界を認めて、この先の着地点を考える必要があった。結婚もこの勇気が求められるものの1つ。
40代以降はこれから訪れるので、まだどんな勇気が必要になるのか分からない。もう一度可能性を広げる勇気?それとも人生の防衛戦をやりぬく勇気だろうか。
なんとなくネガティブな方向性であっても、勇気という言葉を使うと前向きな取り組みに変換できる気がする。言葉で自分をごまかしつつ、良い感じに歳をとりたい。