夕飯を食べた後、少し休憩して時間は7時ごろ。
すっかり日は落ちて暗くなっている。
しかし私の日課は時間で全て決めているので、暗かろうが明るかろうがウォーキングに出かけるのであった。
私は暗い季節には必ず白いTシャツに反射たすき、懐中電灯を手にして行く。
これは自分のためであり、すれ違うすべての人のためだと思っているからである。
?「なにすんだ!」
私「こっちのせりふじゃぼけぇ!」
人とぶつかった。
ぶつかった瞬間に何かが地面に当たる音がした。
地面には落下したのは画面の付いたスマートフォン。
もちろん私のものではない。
その後ろ姿を懐中電灯を当てながら観察する。
良く焦げた両腕もまた闇に溶けている。
スマホで明かりを取っていたわけでもない。
忍びか。
すれ違う寸前にわんちゃんが吠えた。
この人も、スマホを見ていた。
犬はなおも吠えている。
女性の方など一切見ない。
周りは一切見えていないのである。
夜に歩くのであれば、明るい服を着てくれ。
着ることの出来ない事情があるなら反射たすきやベルトを付けてくれ。
けっしてスマホを持つな。
そして前を向いて歩いて欲しい。
下ばかり見ていてもあるのは自分の脚だけだ。
言いたいことまだくあるが、今はここまで。