2000年台に入って、急に周りが「自己責任」という言葉を多用し始めたときには違和感があった。なにそれ、流行りなの?というくらいに急に周りの同世代、特に男性が自己責任という言葉を使い始めた。自分の首を絞める言葉だな、何か大きいものが自分の責任を回避するための言葉だな、と警戒心を持つことにしていた。
当時思い出したのは、少年ジャンプで連載されていた「るろうに剣心」の登場人物、志々雄真実。個人の力こそ全て、力のある個人がトップに立つべきという思想のキャラで「所詮この世は弱肉強食」「強ければ生き、弱ければ死ぬ」といったシンプルかつインパクトのある台詞が多く、戦闘力の強さもあって敵キャラながら人気があった。(はず。)
別に志々雄真実が撒いた種が見事に開花した!とは言わないが、90年代に少年だった世代がなんとなーく事前摂取していた新自由主義的な感覚がうまいこと時代のニーズ、思想的な需給の一致をみた結果の流行りだったのかな、と振り返る。
ジャンプのバトル漫画なんて友情努力勝利とか言うけど大半の結論が結局それだろ 別に一作品に限った話でもない