映画には王道ジャンルと言えるものがいくつもあるが、その中でも横の広がりが少ないものがいくつかある。
それらは最初の5作品ぐらいは楽しめるが、20作も見ると作品の展開があまりにもワンパターンであることに気づいて飽き飽きしてくる。
黒人は可愛そうな差別を受けていますが、人は見かけじゃないですよって話で全てが終わってしまう。
まるでカレー味の粉がまぶされたスナック菓子が、どれもお馴染みのあのカレー風味しかしないように、作品の持つ雰囲気が全く同じなのだ。
ゲイ映画だって、作品のパターンはそれなりにあるが、結局やることは「ゲイだって必死に生きてるんだ」で終わってしまう。
こちらに関してはそもそもの恋愛映画が持つ世界観が「とにかく恋してれば受けるんだろ?最強じゃん?」という舐め腐った発想に基づいているからだ。
「カーチェイスで爆発を起こせば馬鹿な観客は喜ぶんだ」の世界観で動きのない作品を見せられて、客がどう思うかを想像してほしいものだ。