あれ? ここはどこ?
そっか……あたし……死んじゃったんだ……
ふわふわしたところで神様っぽい人から説明を受けてたような気がするけど、あたし自身もふわふわしてたから何も覚えていない。
気が付いたら、なーろっぱ風の街並みの中にいた。
部屋着姿なのが恥ずかしい。
「あのーちょっとお聞きしたいんですけど……」
娘たちと一緒に見たアニメや暇つぶしに読んでいた漫画とかでなんとなく異世界のセオリーはわかってる。ほんとになんとなくだけど。
こういう時は果物やさんっぽいおじさんが優しい。
「ひょっとしてお貴族様ですか?」
「そーかい。変わった服着てるからてっきり変わり者の貴族が来たのかと思ったぜ。で、なんだ? 聞きたい事って。客じゃねーのか?」
「出来たら、そこの美味しそうな果物を幾つか頂きたいところですけど、多分お金がないんですよね」
「財布を忘れたのか?」
「ええまあ(現実世界に忘れたというか、神様から貰い忘れたというか。神様がお金くれたのかどうかはわからないけど)」
「で?」
「ええと、お聞きしてよろしいでしょうか?」
「ああ、多少はな」
やっぱり親切な方でした。顔は怖いけど。
「あの、お金もないので宿も取れないのですけど、こういう時ってどうしたらいいんでしょうか?」
「まあ、そうなりますね」
「そこをまっすぐ行って(中略)ギルドがある。ねえちゃんでもなにがしかの仕事はあると思うぜ」
お礼を言って、ギルドに行くことにした。
anond:20210529175725 ギルドに着きました。 元々そんなに人が居ないのか、時間帯のせいなのか、すいていたので、受け付けカウンターのようなところへ行く。 受け付けの女の子がちょっと...