キッチンペーパーもトイレットペーパーも結局のところ文脈によって存在を規定されているだけなので、キッチンペーパーをトイレに、トイレペーパーをキッチンに置いて生活するようにしてから、どうもお尻が痛い。これはトイレの神様の怒りをかったかなと思い、中学の同級生でフリーランスの除霊師になったバレー部のキャプテンがいたから、思い切って除霊を依頼することにした。「便座の保証が効かなくなるけど良い?」と4回くらい確認されたものの無料で引き受けて貰い、後でネットにDMのやり取りを晒す絵師のような事されるくらいならお金払ったほうがこっちとしては安心なんだけど、今後もっと大きな巨悪(55年体制とか)と対峙する時になった時に仕事をくれれば良いという相手方の好意に甘えることにした。神殺しの儀式は15分ほどで終わり、これなら確かに無料でも当然かなと思いつつも、口には出さずハーゲンダッツを12個渡して帰ってもらった。塩撒いた方が良かったかな。