以前から気になっていた女性が近々引っ越してしまうらしいことを知った。
具体的な理由を聞いたわけではないが、適齢期の独身女性がこんなコロナ禍真っただ中に引っ越しするということは、十中八九結婚して家を出るに違いない。
彼女は早い話自分のタイプ、そういう"イイ女"と結婚できる男っていうのはどんな男なのだろうか。
うらやましいの一言に尽きる。
残念ながら私とは縁がなかったのだな。
それにしてもどうやったらこんなイイ女をものにできる男になれるのだろうか。
思い返せば私は今まで自分の好みのタイプの人とだけは一度たりとも付き合えたことがなかった。
タイプでない人とはわりと付き合えたのだが、タイプの人とだけはある程度仲良くはなれても付き合うにまでは至らなかった。
ということは、私には彼氏にするほどの価値まではなかったということになる。
以後、いつタイプの人と出会ってもいいように、仕事、趣味、トレーニングなどできる範囲で自分を高める努力を重ねてきた。
運よくタイプの人とめぐりあえたら、今度こそはと意気込みすぎて失敗しないように、できるだけ自分をコントロールしつつアプローチするも、やはり付き合うには至らなかった。
敗因は自分の魅力とかなんとかではないのか?
もう何をどうしたらよいのかわからず、闇の中に迷い込んでしまったかのようだ。
相手からアプローチされてなんとなく…ではなく、自分から好きになった人と付き合う、付き合うことができたという成功体験を得たいのだ。
その願いが叶うまでは、私は自分を高めることを止めるつもりはない。