「お前が撃ったらこっちも撃つからな」という態度をお互いに示し合うことで「じゃあどっちも撃てないね」となるのが相互確証破壊。よくマンガなんかでお互い同時に銃を突き付け合って固まる、みたいな感じか。
これ自体は割と納得感ある。破滅主義者が国のトップにならない限りはそれなりに有効に機能しそうだ。
敵対するA国とB国があり、C国はA国の傘の下にあるとする。ある日B国がC国に核ミサイルを撃ち込んだ。A国はB国に報復ミサイルを撃つのか?という話。
・撃つよ派の論理
そういう約束だから撃たないという選択肢はない。仮に撃たなければ世界中のあらゆる核の傘を含む同盟関係がズタボロになる。
・撃てない派の論理
仮に撃てばA国はB国からの報復を受けることになる。C国とは同盟関係にあるとはいえ、自国の崩壊とは天秤に掛けるまでもない。
個人的には撃てるかどうかは怪しい気がする。撃って自分も滅びるよりは、同盟関係再編してでもその後に備えた方が得策だろう。C国や他の傘下の国からは恨まれるかも知れないが、どうせ非保有国なんだからいざとなれば核で黙らせれば良い。
と言うか、そもそも決して撃たない/撃たれないことを前提としてるが故に、実際に撃たれた後の事が詰められてない気もする。