日々進歩するVR技術と拡大し続けるVR市場、増加する平均VR接続時間。
もはや生活の中心はリアルではなく、バーチャル空間になった時代。
今まで想像すらできなかったバーチャル犯罪の急速な進歩に法整備は追いつかず、デジタル人材を育成する警察のリソースも限界を迎えた。
そんな中、バーチャル空間での自治組織から派生した「バーチャル警備員」が脚光を浴び始める。
彼らは金銭のためではなく、自分たちの愛するバーチャル空間を守るという鉄の意志の元に集まった、国境を越えた集団である。
彼らはなぜか24時間常にバーチャル空間に接続することができる環境を持ち、ヴォイスでの通信に応じず、クソ汚いテキスト言語で会話する。