2021-01-20

anond:20210120160046

浄土真宗僧侶増田です。こんばんは。

この問いを投げ掛けられた背景には、仏教寺院に対する嫌悪感や不信感をお持ちであるということ、私が一人の僧侶として試されているのだということはよくよく伝わっておりました。

私も“お坊さん”は嫌いです。あなた経験してきたようなことを、私も一通り味わってきたからです。

分かるような分からないようなことを喋って適当に煙に巻いた後、檀家と一緒になって飲めや歌えや大騒ぎ。女は台所で忙しくしていろ、お膳立てとお酌は当たり前、女人はどうしようもない生き物だから仏に救われにゃならんのだ、……。

醜悪人間宗教を好き放題に扱わせると、こういう地獄が生まれます田舎ではよく見受けられる地獄です。私も犠牲者の一人です。

あなた様も、あのおぞましい空気の中で耐え忍んでこられたのですね。心中お察し申し上げます


私も講師に対してあえて意地悪な質問したことがあります。私の場合はそれがとんでもない反応として返ってきました。その時の絶望感と言葉に表せない惨めさは、今でもありありと思い出せます

私はもう、そういう思いを抱えている方を生み出したくないのです。「こんなに素晴らしい教えなのに、誤解ばかりが増えていく現実をどうしたらいいのだろうか」……。悩まなかった日は一度としてありません。


もし、少しでもあなた様のわだかまりをほどくお手伝いができたのだとすれば、もったいないことであります。私に問い掛けてくださり、このような機会をお与えくださり、ありがとうございました。

宗教は悩める人のためにあります。その宗教のために悩んでしまっては本末転倒です。

あなた様がご夫君と穏やかな日々を歩まれるよう深くお念じ申し上げます

そして、もし何かつまずいてしまうような未来が来てしまった時は、苦を抜き去る手立てをいくつも教えてくれる私どものみ教えのことを、ふと思い出していただけたのなら、私もお同行も、大いに喜びます

合掌

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