日本語では文の構成において主語は必須ではないが、述語は必須であるというのがよく知られてると思うけど
それとパラレルに、日本食においては主食は必須ではないけれども、おかずは必須なんだよね
たとえば餃子だけ、焼きそばだけ、ステーキだけ、焼き魚だけで食事することはできる
その傍証としては、白米だけでも食事の代わりになるように、納豆ふりかけ塩辛のようなお供が発達している
(ただし、お供のある白米でも、それだけでは食事としての要件に不足を覚える人が多数とおもう)
そして、おかずだけの食事には、およそどのようなおかずについてでも、白米を添えてよいということになっている(例えばホワイトシチューとかの外来メニューが境界領域的な振る舞いをみせるのは注目に値するよね)
よく取り沙汰される餃子の例でも、日本において餃子は主食には分類されないけれど、食事のメインという意味的な振る舞いはおそらく中国での餃子と同じなんだとおもう
日本の場合はただ、オプションの「主食」として白米やパンなんかと一緒に食べることが可能ということだと思う
以上のように、日本語の主語が必ずしも文の「主」の位置にないのと同じように、日本における主食は必ずしも食事の「主」の位置を占めていないというお話でした