学校には毎日行かなきゃいけないし、授業を受けなきゃいけないし、課題をやらなきゃいけない。
だから自分の中で組み立てた予定を次の日の自分が崩すのも今まで納得が出来なかったし、いつも何をするにもどこかで「予定通りにしなきゃいけない」って気持ちがあった。
とはいえたかだか20年と少ししか生きていないし、内容も面白くもなんともない。
「通院の予定をドタキャンした」だけ。
これが「サボり」かとはじめて実感した。
昨日は家を出ようとしたら風が強くて、歩くのが大変だった。とりあえず、いつものように大好きなアイドルの曲を聴きながら歩き始めた。
5分ほど歩いたところでふと、もう歩きたくないなと思った。進むのが面倒だなと思った。
気付くと私は、今歩いてきた道を戻って家に帰っていた。
こんな事は初めてだったから。
「別に普通に病院に行けばいいじゃん」と思う自分もいて、それでもなんだか行く気になれなかった。
生まれて初めての「サボり」には、少しの罪悪感と、不思議な気持ちよさがあった。
友達にそれを言うのもなんだか気が引けたので、自分的事件簿として増田に残しておく。
おわり。