推しは知らない。
.
もう何もなかったかのように明るく振る舞い、それどころか自分のしたことを未だにネタ化しようとしている様子が見受けられる。
自分が家庭に、ファンに、関わってきた作品にべっとりと泥を塗ったことについては、あの「数週間ファンからの声や周囲からの叱責、そして自責の念などに追い込まれ、ストレスでちょっと痩せる刑」をもって一切の罰を受け終わったと思っているんだろう。
表面上はその通りだ。
だから罪だったはずの出来事も笑い話にしようとすることができる。
(ちなみにあれ、推しは全然気を遣ってないけど、周りの方々が反応に困るからやめたほうがいいと思うんだよな。)
.
.
一方、ファンの心の中では、推しが執行猶予中である場合が少なくない。
期間は人それぞれ。
一日の人もいたし、一週間程度見た人もいたし、私のようにはっきりとした期限を決めず、だいたい一年くらい見ようとしている人もいる。
あの頃楽しかった思い出は本物だし、まだ楽しめそうな予感は0じゃないから。
第一、推しが本業で魅せる仕事は最高で、本来ならば揺るがない。
.
.
しかし、執行猶予中にファン一人一人の中で無事期間満了しようが死刑執行されようが、実際の推しには全く関係ないし分からないだろう。
分かる必要はない。
それだけだ。
そして、私にとってはそこが問題だ。
.
あの頃の私と一緒になって楽しんだあの人が、この人が、現在進行形でチクチクと針に刺されるように苦しみを味わっている。
私はそこに、友達として、ファン同士として、どうにか寄り添えないだろうか。
そして、心の中の裁判官をどう処理したらいいだろうか。
.
こんな状況じゃなけりゃ、急いで会いに行ったのに。
うんちぶりぶり
あーあ、せめてあの時の推しが「うるせえお前ら!!!!ファンなら黙ってついてこいこの野郎」ぐらい言ってくれたらテンション上がったのになあ。 半ベソかいて、推し変もやむなし...