首吊り自殺、というワードを見て思い出したことがある。
私は数年前首吊り自殺を真剣に検討していた時期があった。
そしてとある掲示板にたどり着いた。
そのスレッドは首吊り自殺の方法を模索する内容のものだった。
それによると、どうやら、首吊りには大きく分けて2種類あるようだった。
首吊り、といわれて一般的に思いつくのが「定型」であり、望めば足が地に着く状態で、血流を絞めることでオチるものを「非定型」と呼ぶらしい。後者は失敗する確率も高いとのことだった。
スレを辿っていくと、時折「非定型」を試そうとするものを揶揄するレスが見られた。
非定型するやつは構ってちゃん
本当に死のうとしてない
死ぬ勇気がないやつらだ
覚悟が足りないから定型で吊らないのだ
弱虫だ、甘えだ
なんというか。自殺を望むようなスレッドでさえ、こんなマウントめいたレスがあるのか。死ぬ方法に対してさえマウントが存在するのか。なんだかくらくらした。
結局、私は死ななかった。その後、自殺を考えていた原因が唐突に解決し、私はロープを捨てた。
今思えば、ある意味あのマウントは的を得ていたのかもしれない。でも私にはもう関係のないことだ。
あなたが生きてて良かった。
思わぬコメントで困惑してしまった…ありがとう、貴方は優しい人だね
あなたのような方に救われる人は、きっとたくさんいるのでしょうね。