日本に帰国したとき、「あぁ、もう同じ場所には戻れないんだな」と思ったことがありました。
たったの9ヶ月しか故郷を離れていないのですが、まだ若かったこともあって、自分や周りの「成長」とか「変化」というのはずいぶんと速かったのでしょう。
彼女たちは彼女たちの道を歩み始め、同時に私は私の道を歩み始めたこと、そしてきっとそれらは、時代を共有した頃のように交差することはおそらくもうないのだろうな、と感じました。
きっと多くの人が、ある程度年を取ったら、故郷に戻りたくなるものなのでしょう。
ほとんどの場合、寂しく思うのは、「過去の記憶」であり、今そこに戻ったとしても、同じものはもうないかもしれない、というのが現実。寂しいけれど、じゃあ自分の決断を後悔しているか?と聞かれると、答えは「ノー」です。
いつまでも同じ場所にいられないのは私だけじゃないし、周りも変わります。みんなそれを言葉には出さないけど、体でわかっている。
思い出は思い出だから良いものであり、それがずっと現実だと、ちょっとそれはどうかな?と私はきっと思ってしまうでしょう。
世の中には、自分で見届けられる成長と変化があり、見届けられない成長と変化がある。
見届けられるものを楽しむ。
「きっとこの国に骨を埋めるんだろうな」と感じ始めたときに思ったことです。
私にとっての「ホーム」は、毎日帰る場所。「ただいま」と言って、鍵をガチャリと開けて、夜ご飯を食べて、シャワーを浴びて、眠る場所。
ブクマカが好きそうなので遠慮なく付けておこう うんち💩
ジブリ映画で使われたカントリーロードの3番が言い得て妙だよねって思う。