増田は夢女だ。
推しの誕生日にケーキを買うことはもちろん、最近引っ越したので推しと同棲してる設定で歯ブラシを2本揃えて男性用の高めの下着も買った。
推しからのクリスマスプレゼントという既成事実を作るために同じ夢女の友人とプレゼント交換したりしている。
恐らく分類的にはガチ恋に近いと思われる。
配信者にガチ恋をしてしまい、いいようにいただかれてしまったがガチ恋を止められずに獣のように突き進む女たちの話だ。
増田はこの作品を愛読しているが、ふと「ああ、私の推しは意志がなくてよかった。一番を決めてくれなくてよかった」と浮かんでしまった。
増田はあくまで「けして裏切らない(作中でカップル成立もあり得るが)から二次元の彼を愛している」のだろうか。
彼を好いているのは事実だ。しかしそこには本当に増田の現実への恐怖心が関与していないのか?
増田は現実の人間が裏切る・傷つけてしまう・傷つけられるというのをわかっているから二次元しか愛せないのか?
少し増田の父の話をする。
自営だったので売り上げをレジから抜いてはパチへ行き、母はたまに泣いていた記憶がある。
男の人は表でいい顔をしてても平気で私の平穏を崩す。そして素知らぬ顔でその後も過ごす。
それとも何も返してくれない代わりに私を害することはない彼に逃避をしているのだろうか。
現実逃避以外の選択肢しかないんだから いまさらそんなこと考えても無駄じゃね?
いいんです。見返りや妥当性など求めてはいけません。推しとは信仰心、または狂気に近い盲信なのです。何かを崇めるとき、そこに合理的な理由を求めてはいけません。客観的に自分...