緊急事態宣言が解除されてから、新型コロナウイルスの感染者が再び徐々に増えているようだ。
新規の感染者については感染経路が追えているケースとそうでないケースがあることはご承知のとおり。しかし、仮に自身が不本意にも新型コロナウイルスの感染者になってしまい、保健所から過去2週間の行動を報告してほしいと要請されたとき、すぐに詳細を言えるか?
おそらく、言える人はほとんどいないだろう。
「感染経路不明」というと、何かやましいところに出入りしたのでどうしても言えないというような人を想像してしまいがちだが、実際はそうではないケースも多いのではないかと思う。だから、どんな場所でどんな行動をすると感染するのか、より詳しいデータが必要だ。
日本では、韓国や台湾のようにプライバシーを犠牲にするような方法が難しいと言われているが、国民一人ひとりが日々の記録をとっておけば、それに代わるものになり得るのではないか。
新型コロナウイルスとうまく共存していくためには何をすると感染し、何が大丈夫なのかということを、一人ひとりが正しく把握することが必要だ。そうでなければ無意味な自粛を求められることになり、経済的なダメージが非常に大きくなる。
もはやこれ以上の自粛が難しいことは、誰の目にも明らかだろう。なるべく、コロナ以前に近い経済活動をしながら適切な感染予防策を行うしかない。不必要な自粛をしなくて済むようにするためにも、多くの人が毎日の行動を記録しておくようにすべきではないか。