歳を追うごとに、幸せにはなれないまま終わることがどんどん確定的になり、
苦しくないうちに人生を終わらせたほうが良いことがわかっている。
若い頃は「後悔」とかありえないと思っていた。
エリック・カルメンの「オール・バイ・マイセルフ」は好きだったけど、歌詞の内容はありえないと思っていた。
現状は、ずっと一人だし、これからも一人だろう。
あった。
次の恋愛はひどかった。
睡眠薬が手放せなくなった。
まだ大丈夫。
自分なら、それなりにやれるはず。
それが、もう無理だと悟ったのはいつ頃だろう。
あのときの暖かさにもう触れることは出来ないことが辛い。
とここまでかいて、おれは「ノスタル爺」かと思った。
石塀の代わりに狭い部屋。ここで腐ちて、畳に溶けていく。