聞けば、昔一緒に働いていた同僚の下で派遣で働いているという。
何度か話をするうちにその同僚に困っていると「相談」されるようになった。
ただ、「言い方に優しさがない」とか「性格に問題がある」といった類の話ばかりだったので聞き流していた。
でもタバコ部屋の外から別の社員にも同じような話をしているのを聞いてさすがにおかしいと思った。
後でその社員に話を聞いたら担当社員(元同僚)に困っていると「相談」されたが(自分が聞いたのと同じような)バカバカしい内容だったので聞き流したと言った。
その時はタバコ部屋でレポートライン無視して嘘の告げ口しようとしてる派遣がいるよな、で終わった。
しばらくして、元同僚の部署の人達に元同僚がパワハラで有名な部長から凄まじいパワハラを受けているという話を聞いた。
元同僚は仕事ができるし、そもそも部長の直属の部下でもないのになぜ?
と聞くと「あなたの性格に問題があるから派遣社員が困っている」とか言って難癖をつけまくっているそうだ。
それを聞いて思い当たったのがパワハラ部長もタバコ部屋に来ること。
元同僚がパワハラ部長が具体的に何が問題なのか、その派遣社員は誰なのかと訪ねても「自分の胸に聞いてみろ!」と全く取り合わないと言う。
これはさすがにおかしいと思って、その派遣の担当である元同僚を飲みに誘って話を聞いてみた。
すると部長のパワハラと告げ口派遣が仕事の指示に従わないことにかなりマイッていた。
一緒に飲んでいた社員達も社内でこんな告げ口とパワハラが行われたことに憤慨した。
そこでみんなで手分けして部長のパワハラ音声と派遣の告げ口(実際はただの人格攻撃)音声を録音して集めることにした。
集まった録音音声は経緯を説明する文章と合わせて本社(会社は本社が力を持っている)のある人にメールで送った。
その結果、告げ口派遣は派遣更新を待たずに契約解除となった(担当社員の指示に従わない音声録音が決め手となった)。