2020-03-02

積極的疫学調査の優先度。

積極的疫学調査観点からは、感染者との接触のあった人を優先して検査するのが当然。

必然的に、接触の無い軽症患者検査は後回しになる。

そりゃそうだ。

感染者との接触がある人から疫学リンクを辿り、誰が誰に何人感染させたのか調べたいのだから、当たり前である


一方、病院立場では、接触の有無よりも、重症度の高い人を優先して検査して欲しくなる。

肺炎治療では、呼吸困難になって窒息死する前に、原因を特定して適切な処置リソース配分や隔離レベル)をしてゆく必要がある。

コロナ陰性なら、引き続いて他の原因を同時並行で探り続けるのが医師仕事なので、

偽陰性確率が高い検査だとしても、積極的に受けさせたくなる。


そんな北海道に、感染研の人がやってきて積極的疫学調査を始めたら、

医師からの依頼の検査が行われにくくなるのは当たり前だし。

いくら感染研の偉い人が、「おれっちは別に検査をやめろとは言ってないぞ」とプレスリリースを出しても、

そもそも積極的疫学調査それ自体が、検査リソースを消費するために、医師から検査依頼がこなしにくくなる。



なんとなくだけど、ブラック企業が、

残業しろとは言っていない。

残業指示もだしていない。残業させる権限もない。

ただ、納期を守れとお願いしただけだ。

と言ってるのと同じ感じ。

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