保健所は「検査対象外だから」という理由で湖北省への渡航歴や渡航歴のある人との接触歴のない人の検査を、相次いで拒んできた。
しかし、タイ人夫婦が日本旅行からの帰国後に感染したり、日本国内で接客業を営んでいた男声の感染が確認されたりと、国内での武漢・湖北省に無関係のヒトヒト感染が疑われる事例が複数報じられている。
いま実質的に検査が実施されているのは、武漢からのチャーター便帰国者と、横浜に停泊中のクルーズ船乗客の一部だけであろう。
しかも、厚生労働省はクルーズ船で発見された感染者を「日本」ではなく「その他」に付け替えることをWHOに提案するなどと、日本での感染者数の数字を増やさないことに躍起だ。
本当にウィルスの拡散を食い止めたいのであれば、疑わしい症例を湖北省との関係にかかわらず検査し、クルーズ船に関しても他国のように全数検査し、それによって判明した感染者を隔離することが必要だろう。検査しなければ「感染者数」は増えない。いま武漢の役人みたいな隠蔽をしているのは、日本政府かもしれない。なぜそんなことをするのだろう?