人間関係は消して嫌じゃない。優しい方々だと思う。だが、自分が休みなく査定されているような気がして、昔から苦しくなるくせがある。
人格、仕事の出来具合、気遣い、時には容姿や面白さなんて所まで、あらゆる項目で通知簿や面接のように点をつけられている気がして息が苦しい。
もし不合格を突きつけられたら自分は受け入れられないだろう。受け入れられなければ…負の感情に晒されながら自分はここにいなければならないだろう。どこに行っても同じなことは、色んなところに行き続けてきた自分がわかっている。
人に値段が付けられたらいいのに。
そしてその値段が不変的なものであればいい。
たとえ駄菓子と変わらない値段が着いても、そうか駄菓子かと思って駄菓子なりに振舞おう。
値段が上がったり下がったりしなければ、他人の評価に一喜一憂することも無いのだ。
他人からの査定に、上司が持つ値引きシールに怯える暮らしが辛い。
それ自体は被害妄想だとしても、人は他人を査定すること、案外査定は簡単に変わってしまうことは事実だろう。
好きだった人が嫌いになったり、嫌いだった人を好きになったり、尊敬していた人を軽蔑したり、軽蔑していた人の意外な一面を知って見直したり、
人の価値や評価とはなんと曖昧なものだと思うが、その曖昧なものがなければ人の価値は証明できない。
だから思う。不変的で、誰が見てもそうだと思えるような数字が欲しい。値引きも値上げもしない類の商品になりたい。これ以上一喜一憂なんてしたくない、と。