日本のみならず、消費物としての自動車文化は欧米を中心に見限られている。地球温暖化問題への対応を名目にアメリカでは熱心な自動車離れが進んでいるが、実際にはアメリカですら車社会の時代ではないという認識が広まっているからである。
自動車で大衆から甘い蜜を吸う時代は先進国ではとっくに過ぎ去った道である。自動車が占めていた利益は、公共交通やIT産業やメディアコンテンツにシフトしている。
日本の自民党政権は高齢者の自動車離れ促進政策を進めているが、若者からすれば無料であっても欲しくない魅力の全然ない時代錯誤のゴミとしか認識されていない。日本では消費物としての自動車は国民に見限られている。自動車産業も貿易抜きではとてもやっていけなくなっている。