それは他人の設定した目標に向かって努力することを教えることだ。
数学や社会の試験で良い点を取るという目標は自発的には決して出てこない。そもそも試験自体他人が作り押し付けるものである。
誰もが他人の目標を達成すべく努力する。それが価値を生み出すということであり、社会に生きるということなのだ。
教育を受けてる者はその構造を内面化し、従わない者を疎外することを習得する。
「将来の夢は?」という質問は典型的な例だ。
「毎日おいしいパンを食べること」と答えようものなら一笑に付される。
夢は個人的ではなく社会的なものなのだ。他人が求める価値を提供しない夢は夢ではない。職業ないし世間を喜ばせることでなくてはならない。
我々は社会を成り立たせる教育の功罪についてよく考えねばならない。
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