2019-07-10

整形をしても何も変わらなかった

わたしはブスだ。「ブス」と聞いてみんなどういう顔を想像するんだろう。わたしは「目や鼻だけがブスであとは普通」みたいな「のびしろのあるブス」ではなく、顔の骨格が日本人女性の平均より一回り大きく、配置がとっ散らかっていて、各パーツがこれでもかというほど醜い、何というかマジモンのブスだ。

中学は共学だったので男子生徒にかなり迫害された。わたしの顔を罵りにわざわざ別のクラスからやって来る人がいたりとか。

面と向かってブスとか死ねとか言われ続けると次第に人はおかしくなってくる。わたしマスクで顔を隠すようになった。

ルッキズムに関する書籍を随分読んだ。わたしがぶつけられたような「ブス」「死ね」にまともに取り合う必要は無いことを学んだ。

それでも「ブス」でいるのはとても、とても苦しかった。

二十歳を過ぎた頃、整形に踏み切った。目鼻をかなり直した。それぞれのパーツはまあ整ったけれど、全体として美しい顔であるとはとても言えない仕上がりになった。上述の通り骨格がとにかくゴツいから。顔がでかすぎる。余白が多すぎる。整形では直し難い「土台」の部分がめちゃくちゃ醜い。というかパーツをちょっと直しただけで美しくなる顔は元から「ブス」ではないと思う。

次は輪郭を削るつもりだ。もう既に虚無感が凄い。どうせ大して変わらないのが分かっているのに整形がやめられない。

ほぼ整形のために生きている。やりたいことが他にない。ほんとうに空っぽ人間になってしまった。

整形を始めてすぐの頃はまだ夢を見ていて、顔が良くなったらいろんな出会いの場に行ってみたい、とか思っていた。25点の顔でも75点くらいまでにはなるんじゃないかな、と期待していた。フォトショで加工するんじゃねーんだから。実際はせいぜい35点くらいの顔になっただけだった。

整形は魔法ではない。というか根本的な問題はきっと「顔」ではないんだと思う。でもこういう生き方しかもうできない。

とにかく自分に自信がない。技術が進んで、この先もしも劇的に顔が良くなることがあってもたぶん変わらない。ずっと自信を持てないまま。ずっとマスク

この前の鼻の施術全身麻酔だった。このまま目覚めなければいいのに、と思いながら臨んだ。限界が近い。

  • 整形で生計を立てるのは無理なんだな

  • 1ミリも気持ちがわからない。まったくモテずに、恋愛市場に参入したことがないけど、趣味とかで楽しく生きている。

  • 美人になるのは無理だからちょうどいいブスとか雰囲気かわいいとか目指そうぜ

  • もともとキモいからって余計にキモくなる道を進まなくてもいいと思うんだけどな。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん