原因は後ろに立っている自分が持っている携帯が頭に当たったことで、40代の中年男性から攻撃された。
満員電車で腕は動かせない中、その男性は事あるごとに頭を後ろに下げた時に頭に当たったのが気に食わなかったらしい。
キレ方は瞬間湯沸かし器のようで、とにかく応対が面倒くさいものであった。
少なくとも自分はこのような面倒ごとに巻き込まれる事自体が面倒くさい。とりあえず謝ったことで湯沸かし器は停止した。その中年は自分との勝負に勝ったのでさぞかし愉快だろう。
瞬間湯沸かし器と聞くと、自分が小学生の時、キレやすい若者とかキレる10代とかそんなワイドショーをよく見かけた。当時自分が10代に満たないということは、約20年経っている。中年間際か、下手すると40代の中年。キレやすい若者はそのまま肉付きして武装して大きくなっただけなのかと思うと、少し悲しい。大体上司がこの年代なので、従う気持ちが失せてくる。
今の中年はよく、昔は我慢したとか、こんな武勇伝があるとか、語ってくる。語るのは勝手だが、僕からするとこのようなことは親切心の押し売りほかならない。買わされてる身になってほしいと思う。
しかしながら、こうやってすぐ気持ちを増田に殴り描きしている自分をみると、ガス湯沸かし器のようにゆっくりと温まっていると思った。さっきの中年とあまり変わらないじゃないか。強いて言えば、少し燃費の良い怒り方してると思いたい。