2019-06-11

から明日人類絶滅させる」と声がした

ある日、天から明日人類絶滅させる」と声がした。

それはとても大きな声、あるいは頭に直接響くような声で全人類がその言葉を耳にした。

根拠はないが、誰もがその言葉は嘘ではないと確信するものだった。

しかし、」

声は続ける。

明日までにこの男が死んでいたら、人類を滅ぼすのを取りやめよう」

空中に一人の男の顔が映し出された。

その男は人相の悪いホームレスだった。

「ただし、時間までこの男の安全は私が保証する。誰もこの男に危害を加えることはできない」

そこまで言うと、声は聞こえなくなった。

ホームレスはすぐに見つかった。

公園のベンチで昼寝をしていたのだ。

先走った一人が包丁ホームレスを刺そうとしたが、包丁は途中でグニャリと折れ曲がってしまった。

ホームレスを刺そうとした者は血を吐いて倒れ、ビクビクと痙攣した後、動かなくなった。

声の言っていたことは本当だった。

その国の大臣も急いで、ホームレスの元にやってきた。

大臣ホームレスに小瓶を差し出した。

「こんなことをいうのは非常識だということはわかっています

その瓶の中に入っているのは毒物です、苦しむ間もなく息絶えるでしょう。

どうか飲んでいただけないか

それはまさしく代弁で、全人類ホームレス死ぬことを願っていた。

ホームレスはニヤリと笑って言った。

「今までの人生禄なことがなかったんだ、お前らのために死ぬわけないだろ」

結局人類は滅びてしまった。

誰もがホームレスを憎んだ。







追記.

もうコメントで答え出てしまったので追記します。

人々が天からの声ではなく第一ホームレスを憎んでいる描写

違和感がないならそれっておかしくね?っていうのが狙いです。

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