それはとても大きな声、あるいは頭に直接響くような声で全人類がその言葉を耳にした。
根拠はないが、誰もがその言葉は嘘ではないと確信するものだった。
「しかし、」
声は続ける。
「明日までにこの男が死んでいたら、人類を滅ぼすのを取りやめよう」
空中に一人の男の顔が映し出された。
「ただし、時間までこの男の安全は私が保証する。誰もこの男に危害を加えることはできない」
そこまで言うと、声は聞こえなくなった。
ホームレスはすぐに見つかった。
公園のベンチで昼寝をしていたのだ。
先走った一人が包丁でホームレスを刺そうとしたが、包丁は途中でグニャリと折れ曲がってしまった。
ホームレスを刺そうとした者は血を吐いて倒れ、ビクビクと痙攣した後、動かなくなった。
声の言っていたことは本当だった。
その瓶の中に入っているのは毒物です、苦しむ間もなく息絶えるでしょう。
どうか飲んでいただけないか」
それはまさしく代弁で、全人類がホームレスが死ぬことを願っていた。
ホームレスはニヤリと笑って言った。
「今までの人生禄なことがなかったんだ、お前らのために死ぬわけないだろ」
誰もがホームレスを憎んだ。
追記.
そうなる前に、予め日本を浄化しておこう
いや人類もう居ないやないかーい …って。もうちょっとオチ捻ろうぜ。
天の声は何がしたかったんだ。
天からの声ではなく、ホームレスを憎むのか...
日本人ですから。
新聞取ってないけど朝日新聞の一面に載ってるやつってこういう話なん?