202x年、ある朝、いつもの駅のチェックインカウンターに到着した俺は、荷物を預けて追加料金を支払った。
カウンターの横には例の棺桶が整然と置いてあるが、俺は適当に選んで潜り込み、いそいでイヤホンをつけた。
スマホも当然いじれないので睡眠不足を補うために有料の催眠音楽を聞きながら寝ることにした。
元気ならpodcastを聞くこともあるし、人によってはゴーグルをつけていろいろ楽しんでいるらしい。
昔の満員電車なんかよりこの方が自由もあるしプライバシーも守られるし、ほんと便利になったもんだ。
蓋はすぐに閉じられ、すこし衝撃があったあと静かになった。
積み込みが完了したらしい。俺の上下左右にも棺桶が積まれているはずだ。見たことないけど。
サイズによって料金が違うが、いろんなサイズが混ざってもうまく積めるんだろうか。太ってると大変だな。
1次元だとロッド切り出し問題とかカッティングストック問題とかいうんだっけ。2次元以上でも最近の量子コンピュータなら解くんだろうか。
凄く薄い壁でもいいんだよ。乗れる制限つけてさ。 家族だったら家族用みたいなところに突っ込むの。 早く来ないかな~、近未来。
202x年、ある朝、いつもの駅のチェックインカウンターに到着した俺は、荷物を預けて追加料金を支払った。 カウンターの横には例の棺桶が整然と置いてあるが、俺は適当に選んで潜り込...
すげぇ良いわ。最高。ありがとう。
会社の最寄りへと到着したのだろう。 少し衝撃があったあと、トロタンとドアが開く合図が鳴る。 イアホンをしまい棺桶から出ると綺麗な青空が目の前に広がっていた。 そういえば今...
相当狭くなって圧迫感やばそう…。
人は棺おけって落ち着くらしいぞ。 トイレの個室で落ち着くようなもんだ。 狭いところがダメな人は、車通勤必至になってしまうだろうが…。
車も棺桶みたいなもんなのになぁ
やっぱ自走性が重要なんだな
それで寝れるなら良いな。