人を羨ましいと思ったことがない。
俺が取って代わることはできないから。
だったら自分のことに集中した方がいい、そう思っていた。
今は妬ましいという感情をたびたび感じるようになった。
Facebookに出てくる、同年代でかなり人生上手くいった、
以前と今で、自分の何が違うのかというと。
以前の自分は自分に可能性を感じて、人生が前に進んでいると感じることができた。
少しずつだけど進歩してるし、きっとこのままいけば成功できる。
やりたいことができる。
そう思うことができていた。
人よりも上手に生きている感じがしない。
停滞の中にあって、思うように事が進まない苛立ちを感じている。
そして、老いを感じている。
どうしようもなく遅れて、何も実現していないことに苛立ちを感じている。
俺は確かに妬ましいと感じるのだ。
正しい努力をするべきだ、というのも分かっている。
時間を割いて着実に進めば、
成功に近づけることはきっとできるんだろう。
そのことも理解できている。
なぜやらないのか。
そのことも理解できている。
だから苛立ちを感じるのだ。
自分もできたはずのことを、実現している彼らが妬ましい。
妬ましさとは、自分への怒りだ。
思うようにコントロールできない自分と、自分のやってきたミステイクへの怒りだ。
それもわかっているんだ。