おっさんになっても泣きたい日はあるんだなー。
最初は、中学の卒業前に「このだらだらとした時間も、もうお終いなのか」と、好きでもない斜め前に座る女子の制服から出た太股を眺めながら、ふと思った。
その次は、10年間活動したバンドを解散する前にスタジオに入ったときだ。エフェクターをセットして、ドラムの奴と適当にリズムを合わせながらふざけているときに、この見慣れた景色が終わることを自覚して泣きそうになった。
そして今日、行きつけの居酒屋が年内に閉店する。その帰り道に無性に泣きたくなった。
店主は一部の常連にしか伝えていないらしく、今日たまたま居合わせた顔なじみは閉店を知らないのだろう。いつものように疎らな客たちと当たり障りのない会話をしていた。
夢見るあまえんぼうおじさん
お疲れ様。 馴染みで居心地のいいお店がなくなってしまうのサミシイネ。 また、いいかんじのお店さがす?