2018-11-16

読者の声を聞いたからと言って作品が必ずしも面白くなるとは限らない

楽しみにしていた漫画単行本最新巻を読んだ。

その漫画は、3~4話で一つのエピソードになっていて、単行本には大体2~3エピソードが入っている。

最新巻には3エピソード入っていたが、最初エピソード微妙

正直、あんまり面白くない。

元々この漫画にはメタネタパロディは従来からあって、それは十分面白かった。

だがこのエピソードはいものキレがなく、

特にエピソード登場人物に「この話面白いですか?」と言わせたネタには

「正直、あんまり面白くない」と思わざるを得なかった。

「いよいよこの漫画ネタ切れか」と不安になったが、

最新巻2番目、3番目のエピソードは、今までと同じように面白かった。

「まあ、作者も調子が悪いこともあるよね」と思いつつ、後書きを見た。

それによると、どうやら1番目のエピソード元ネタは、

雑誌による「どんな話が読みたいか読者アンケート結果」によるものらしい。

元々作者としては、元ネタとこの漫画のコンセプトに合わないと考えていたらしく、

漫画化する予定はなかったようだが、

読者の声としてやらざるを得なかった様子。

読者は気楽に、自分お気に入りネタを読みたいとアンケートに書くだけだが、

作者は漫画作風などと組み合わせてうまく作品に仕上げなければいけない。

その中で様々なコンセプト、ルール自然とできてくるが、

読者はそういったことに一切関知せず、好き勝手なことを言う。

これで作品面白くなればいいのだが、どうしても合わない組み合わせというものは世の中に存在する。

読者の声を聞いたからと言って作品が必ずしも面白くなるとは限らないのだ。

もっとも、この声もまた読者の声の一つに過ぎないのだけど。

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