その演出家をA氏とする。
各話演出でかなりエッジの効いた演出をする方だったので、「やったー!TVシリーズ丸ごとA氏節で染め上げられたアニメが見れる!」と喜んだのだけど、いざ始まってみると、認識が間違っていたことに気付いた。
第1話はコンテ・演出がA氏だったので、それはもうA氏節としか言いようがない、自分が求めていたモノだったのでかなり喜んだ。
しかし、第2話以降、A氏がコンテを描くことはなかった。
TVシリーズでは、監督が全体のクオリティコントロールに時間を割かないといけないため、絵コンテを手掛ける余裕がないのだ。
たまに全話コンテ描くような人もいるが、アニメ業界のスケジュール的にそれをやれるのはレアケースである。
A氏が監督として全体を指揮しているものの、第2話以降の演出は、A氏節を薄めたようなものだったり、各話演出の人の個性が出たものだったりした。
エースにキャプテンを任せてみたら活躍の機会が減った、みたいな感じ。いや、キャプテンが監督になったので試合に出なくなった、かも。
考えてみればエヴァだって話数によってかなり演出にばらつきがある。庵野節なんて部分部分にしかないな、と。
ウテナだって演出が全編イクニ節ってわけでもなく(設定のアクの強さでだいぶイクニ節になってる気がするが)、橋本カツヨだったり金子伸吾だったり松本淳だったり錦織博だったり風山十五だったりのスタッフがいたから成り立ったわけだし。
そもそも自分がA氏に注目したのが各話演出だったのだし、初めからそういうものだったわけだ。
監督が演出の実力に長けていても、それを全体に浸透させることができるとは限らないし、そもそもその演出を理解して実現できる人材がいないといけないわけで。
やっぱアニメって一人で作ってるんじゃないんだなあって思った。
総監督に退いて、下に監督置いたアニメって 99%クソになるよね あれって名義貸しみたいなものなのかな
金集めとスタッフ集め
でもエヴァは脚本、ほとんど全部庵野が参加してるからな