人事異動で50手前くらいのおじさんが新しくやってきた。うちのチームは個々に似たような業務をそれぞれがやる形だから、彼にもうちの義務を覚えてもらう必要がある。逆に、私はそろそろ異動で出てくかなという所なので、引継期間が長めの直接の後続者という面が強いだろう。
にこやか・おだやかで、真面目で一生懸命な人だ。が、兎角、飲み込みが遅い。もちろんこちらとしても、初めて知る話のことを伝えても、馴染みも無い状態では頭に入らないだろうから、全体像と、噛み砕いた「つまり、次は何をすればいいのか」とを、繰り返し伝えている。
口頭ではあまりに覚えてもらえず、こちらが壊れた機械みたいに同じ話を3回も4回もしなければならなくなるから、紙に書いて渡して読んでおいてくれと伝えたりもした。
が、覚えてもらえない。実際にやらせると、(実際にやらせる前に、事前に概要の説明→私がやっている様子を見せる→不明点は無いか、メモは取れたかの確認をしている)つまり全然主旨を理解してないんだなというポカをする。辛うじて、「つまり、次はどういった作業をしなければいけないのか」は、つまずく要素が皆無ならできるんだけど、3回はゆっくり伝えて紙に書いて渡してるのに、なんでその作業をするのか、ゴールはどこなのかが、わかってねえな? という踏み外し方をする。
本人も、若い人とは脳みそのシワの数が違ってぼくなんかツルッツルだから大変ですよぉ〜、なんて、自虐している。
で、ここまでは愚痴でここからは疑問なんだけども、本人、どこまでわかっているんだろうか。
私が、1行程1工程、1文1文にはさむ「わかりますか」に、えぇ、はい、と頷いているのって、あれ本当わかってるのかな。
「一気に説明しちゃいましたけど、掴めましたか」に、とりあえずは、って答えて、その日の午後にはツルッとキレーに忘れておんなじ話を完全に繰り返して次の日も繰り返してるの、初耳みたいなリアクションが毎回帰るけど、どっかでうすうす、この話聞いた気がするな…とは思っているのかな。
正直いらだちはするけど、何より良き先輩でありたいし、あちらも、こんな若造にゼロから教えてもらうのに抵抗があるとかじゃ全然ないので、なんとかしたい。
どうすりゃいいんだ。やらなきゃいけない作業と全体のゴールを紙に書いて渡している。聞かれたら何回でも同じことを喜んで答えている。
長文打ってたら気持ちが落ち着いてきたけど、呑み込みが遅くて進みの足並みがなかなか揃わないのが苛立つんだな。私も昔はなんもわからずにオドオドしてたはずなんだけどな。この時期そういうもんなんだろうな。でも隣で電話口でメチャクチャ言ってるのを聞いていると、いやいやそうじゃないじゃん言ったじゃんうちらのゴールそこじゃないだろってなるんだよな。
素朴な疑問なんだけど、なんで紙ベースなの?
ぜんぶ机の上で完結するならいいけど、場所動くなら持ち運びできる紙のほうが便利じゃないか
電子媒体の方が持ち運びもできて検索もできて共有も容易なのでわ
タブレット完備してる会社ならそれでいいよ
うちの後輩(新卒入社3年目)もそんな感じ。経験や知識も足りてはいないが、それ以上に脳のキャパシティーや理解力が他の新人に比べて大幅に少ない。 自分の持ってた仕事のひとつを...