例えば君は今一人で喫茶店にいるとする
友達と待ち合わせをしていたが、一時間遅れると連絡があった。行く当ても無く、とりあえず涼みにきたのだ
君はレモンスカッシュを注文した。本当はレモンが嫌いなのだが、たまには挑戦も悪くない
と、暇さゆえにスマートフォンを弄んでいると、隣のテーブルの会話が嫌でも耳に入ってきた
「は?ヨシキが痴漢?w」
「いやちげーよw俺じゃなくて女の子が、昨日仕事帰りにさ、虎ノ門で座れたんだけど
かわいい女の子が目の前に立っててさ、息が荒いしなんか脚もぞもぞしてんの。
スマホ見てたけど足が震えてるからなんやろってチラチラ見てたらさ、こう、後ろのおっさんが
ケツ触ってるっぽくって。うわおっさん勇気あんなーってちょっと感心した」
「ふーん、俺もたまに銀座線乗るけど見たことねぇなあ。で、どうしたの?」
「ん、昨日はイラついてたからさー、ガッと立ち上がっておっさんの手首掴もうとしたわけよ。
そしたらさ、その瞬間女の子が先に俺の手首掴んできて、俺の目を見て、こそっと『そういうプレイなんです』」
「wwwwwそりゃねーわwwww」
「もー俺もさ、すげーはずかしーじゃんw正義感と下心の行き場がないわけよww」
「wwんでその後は?」
「それがさー、もーその後またプレイ再開しやがってw俺の方が恥ずかしくなってきて次の駅で降りたわww」
「wwwwまーなーwwそうなるよなw災難じゃんww」
「もーホントだよ、また会うかもしれねーって思うと仕事行くのがこえーよ」