http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20180226/1519614972
そもそも「白人という属性から権利を取り上げ完全な独立国家を作る」事で解決したアパルトヘイトや「ドイツ人という属性を占領で否定」し解決したユダヤ人ゲットーを考えれば区別も反差別側たり得ると容易にわかる
南アフリカにおけるアパルトヘイト終結後、白人は権利を取り上げられていませんが。
彼らには選挙権も被選挙権も、それどころか「白人の利益を主張する右翼政党を結成すること」も認められています。アパルトヘイト後初の全人種選挙には、つい先日までアパルトヘイト万歳を唱えていた右翼政党も参加し、完全比例代表制の下で一定の議席を得ています。アパルトヘイト下で与党であり続けた国民党は、連立与党としてマンデラ政権に参加しました。
「区別も反差別たり得る」って、アパルトヘイトが何なのか理解してないでしょ。南アフリカという一国で制度化された「区別」と立ち向かい、黒人も白人も区別のない「虹の国」を作ろうとしたのが反アパルトヘイトですよ(もちろん黒人至上主義のひとたちもいたけど、彼らは主流ではないし、現に白人は政治的権利を剥奪されてないですよね)。
「区別も反差別たり得る」は、ひょっとしたら正しいのかもしれない。
でもその実例としてアパルトヘイト解決を持ち出すなんて、ネルソン・マンデラやデズモンド・ツツや、アパルトヘイト撤廃のために闘ってきたそのほかのひとたちに失礼すぎる。
うん。失礼だね。
民族浄化を肯定したり(anond:20180225105423)、アパルトヘイトの理解が真逆だったりする(anond:20180226234940)人なので……