その選手が勝とうが負けようが俺に何らかの利益があったり金がもらえたりするわけじゃない。選手が勝つことで得するのは選手自身だ。俺は誰かが得をするのを見ることがとてつもなく苦痛だ。
試合があって勝敗がある。試合があれば必ず数人の選手は得をする。その瞬間を目撃すると不快感に体が震えてくる。
誰かが得をするために開かれる大会。一体なぜ俺じゃなくて他の誰かが得をするんだ?そんなの見て応援しろだなんてふざけんなっつー話。今から参加選手の誰かが得をしますよ、みなさんで選手が得をするところを見ましょう、ってなんだそりゃ。ありえん。俺に何のメリットもない。
娯楽としてのスポーツ観戦なんてもんはさっさと廃れるべきだ。こんなもんを楽しんでるやつらはお人好しすぎるというか単なるカモだ。会場で観戦してるようなやつらは何と他の誰かが得をする場面に立ち会うという恥辱を味わうだけでなく、なんとそんなもんを見るために金を払っている!率直に言って気が狂っている。
その点競馬や競艇などのギャンブルは良い。観戦者も得をすることがあるからだ。ギャンブルこそ精神的に自立した紳士の知的な嗜みである。スポーツ観戦などというのは奴隷的身分の連中、権力者に媚びへつらう卑しい精神を持つ人間のやることだ。
まず誰が得をするのかを考えよう。物事はそいつらが一方的に利益を得ることができるように仕組まれている。一方的というのが倫理的に問題だ。こちらに得をする機会がそもそも与えられていないばかりか、スポーツ観戦というものはこちらが損ばかりする。プラマイゼロではなく、明らかなマイナス。それがスポーツ観戦だ。
性欲なんてもんに操られてるようじゃお前は一生奴隷だよ。
組長を立てるのと同じ 周囲の者も威光を笠に着て恩恵を得られるのだ