VIOの医療脱毛はほんとうに痛くて死にそうでただひたすらに苦行なんだけど、ビキニを着たいしTバックも履きたいからはじめた。フロントは残すタイプの陰毛デザインだ。
しかしはじめてみるとじわじわと、感じるのが苦痛だけではなくなっていた。
レーザーで強い光を当てるので足の付け根にヒヤッとしたジェルを塗られるのはくすぐったい。綺麗なお姉さんが、少しだけ剃り残しがありますね〜と言いながらジョリジョリと剃刀をあてていく。とても恥ずかしい。ごめんなさい、よく見えなくて剃り残してしまいました、ごめんなさい…
『前回と同じ強さで当てていきますね〜』
バシバシとあてられる、針を刺されるように痛い。もはや痛すぎて、羞恥心もすっとぶ。それどころではない。
『ジェル拭き取ってお薬ぬりますね〜』Iラインの粘膜あたりを触れられている時、ちょうどわたしの陰部の中心部に僅かにお姉さんの指が当たる。反応しないようにぐっと堪えると、今度は顔が熱いし喉も渇いてきた。ていうか…濡れてないだろうか。
仰向けでのVラインとIラインの施術が終わり、次はOライン。ケツ毛だ。VもIも恥ずかしいけど、やはりアナルは一番恥ずかしい。恋人にも触らせたことはない。というか触られても気持ち良さがよく分からなかった。けどわたしは、脱毛して変わってしまった。
『ショーツ下げますね〜腰をあげてください』少しだけお尻をあげる。これがたまらなく恥ずかしい。ひょっこりと尻を突き出した格好になる。お姉さんに脚を開いてくださいと言われ、その通りに開く。
お尻だけは自分では剃れないので、お姉さんにやってもらう。ヒヤッとしたジェルを指で撫でられ、声が出そうになる。
アナルの周りの毛を、ジョリジョリと剃られていく。
『痛かったら言ってくださいね』と、機械の先端がわたしのアナルの周りをぬるぬると這い回る。最初はチクッとした痛みが怖かったのに、今ではそれすら気持ちよく感じるようになってしまって、3回目の今日は目元まで紅潮するくらい興奮した。
気がついたんだけど、アナルの周りって性感帯だったんだ…知らなかった。初めて施術された時は、くすぐったいとしか思わなかったのに。
お姉さんはわたしのケツ毛をレーザーで焼き切って、どんな気持ちなんだろう。汚ねえケツだなあとか、くさそうだなあとか、思うのだろうか。それともモノとしか思ってないのかな。多分、後者だろうな、そうでなきゃこんな仕事はできない。