2017-11-29

チキンラーメンの恐ろしい真実

今日、私は妙に腹が減っていた。

戸棚を開けるとチキンラーメンがある。私の大好物だ。

今思えばここでいつも通りにすればよかったのに。

空腹の誘惑は恐ろしい。

すでに一つの小袋を開けたのに、気づけばもう一つにも手をかけてしまったのだ。

空腹は判断力をも鈍らせる。

あいっか、腹減ってるしどうせ食べれるわ。

悪夢への序曲はもうすでに始まっていた。

ラーメン鉢に二つのその塊をいれ、私はお湯をそそぐ。

かぐわしい香りがいつもの倍私の鼻を刺激し、ずっと嗅いでいたい思いに駆られるが、

いつもの通りその思いを断ち切り、卵をかけたのちラップをかけ、数分まつ。いつもの倍、幸福時間を味わえるという期待を膨らませながら。

そして時間はやってくる。

私はラップをとり、まずチキンラーメン表象嗅覚で堪能し、

箸にラーメンを絡めたのち、それを口に運び、味わう。

うん、いつもの幸せだ。その感情とともに箸を進めていたが、

ある違和感を感じ始めた。そう、あれは食べ始めて7,8分ぐらいだっただろうか。

いつもならすでに食べ終わっているころだ。

身体はまだ空腹のせいか、食を求めている。なのに手は動かない。

改めててに力をこめると、なんだ、大丈夫か、手は動いた。

しかし、そのうち違和感は徐々に大きくなっていき、どうしても手は動かない。

私は最初なんらかの身体的疾患をうたがうが、そんな病気があるわけがない。

手が動かない原因を考えている私は、薄々感じはじめた。もう一人の私がいることに。

そう、チキンラーメンに飽きた私だ。

チキンラーメンは二つ食べると飽きる。実に明快で残酷真実

このことにより、手が動かない原因は簡単説明できる。

身体は求めていても、かわりばえのしない味を脳が拒絶したのだ。

ああ、チキンラーメンに対して「かわりばえのしない」なんて形容をしたのは初めてだ。

まさか

私はその半ば「アイデンティティ」であったチキンラーメンへの愛を

こんな空腹の誘惑で失ってしまうとは。

白昼に味わった悪夢だった。

そこで増田の皆さん、

チキンラーメンを飽きることなくたべる方法はないでしょうか。教えてください。

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