子どものころ、自分もそのようなことをしたことがあります。学校から帰って最初に父親が私に尋ねました。怒鳴られることをしたのにあまりにも素っ気なく聞かれました。お前、盗ったんだろ?って。お母さんと話しなさいって。そして夜に母親が黙っている私を呼びました。母親も淡々としていました。とても静かでした。母親に尋ねられて、それからは自分で話しながら散々と泣くばかりでした。あの時の記憶と反省は今でも鮮明に刻まれています。
ところで自分の経験から言えば、一方的に怒られるよりも、自分で話さなければならないということが子どもに反省の機会を与えるのだと思います。反省というのは自分でするものですから。でも怒るべき場合というのもきっとあって、それは言うことを聞かせる時なのではないかと思います。すべてが2つのパターンのどれかに当てはまるということはないでしょうし、実際に子育てを経験してる身ではないので、あまり多くは言えませんが、何か考えるきっかけになればと思っています。立派な警察官のお話なのに、話を逸らしてしまい、すみません。あなたのお話を聞いて、昔の自分を思い出してしまいました。
ちなみに私は子どものころから物を盗む習性があったので、あなたのお子様とは全く異なると思いますが、そのときから私は「嘘つきは泥棒のはじまり」という言葉が心に染みついています。私、泥棒はやらなくなったけど、自分の弱さのせいで嘘を吐いてしまうことに人一倍悩んでいます。泥棒も、自分の中の何かが弱いんですかね、とふとそんなことを思います。