子供の頃、トイレの紙がなくて、ジャンプのページを破って拭いた。
それで俺の人生は狂った。
パラパラめくっているときに、ぬ~べ~で手がピタリと止まった。
美樹ちゃんがビリビリと服を破かれて泣いている場面で、
なぜかわからないけど、どうしてもそのぬ~べ~の美樹ちゃんのページで、
買ったばかりのジャンプを、それもぬ~べ~を破るのは一瞬ためらわれたが、
単行本が出るたびに買っていたので、大したダメージは無い、と判断した。
中腰になって、股を覗き込み、美樹ちゃんの顔が、丁度肛門にあたるように、慎重に位置を定め、
指でぐいっ、と圧迫した。小さく声が漏れた。今まで経験したことがない、胸の高鳴りだった。
それから、何度も何度も、美樹ちゃんの胸、腹、股間、ふとももで、
丹念に肛門をこすりつづけていると、とつぜん、胸と股間が言い様のない切なさに囚われ、
後になってわかったが、その時、初めて、僕は射精をした。
それからはもう駄目だった。
うんこをするたびに、美樹ちゃんに拭いてもらわないと駄目になってしまった。
美樹ちゃんのストックが切れると、郷子ちゃんや律子先生やユキメにも拭いてもらった。
それらも使い果たすと、ぬ~べ~以外の女の子達にも、もちろん拭いてもらった。
次の週も、その次の週も、それは続いて、
美樹ちゃんが沢山登場したときなんかは、
肛門で美樹ちゃんを感じる為だけに、もう一冊ジャンプを買った。
それは連載終了まで続いた。
ぬ~べ~は僕にとって、もう漫画以上の何かになっていた。
それでも、その習慣は終わらなかった、I"s、いちご100%、ToLOVEる等はもちろん、
ワンピースやこち亀も最高だったし、ジャンプヒロインは全員、僕の肛門に就任挨拶をする。
僕はそうやって生きてきた。
だから、ゆらぎ荘の幽奈さんがはじまって、
これもまた、繰り返される歴史の1ページなんだな、と思った。