深層の令妹というネットラノベに、繭棲先輩というマッドサイエンティストっぽい大学院生が登場する。
繭棲先輩は実際マッドなので、人のことをいちいち回路呼ばわりしては、ヒロインの深層心理をそこら中に投影してみたり、別のヒロインの記憶を消してみたりする。とはいえロマンチストらしき側面もあり、「むふ、人類の資源問題をね、ここらで解決しちゃおうかなって思うんだ。誰も働かなくていい未来のためなら、ボクはいくらだって働くよお」とか宣いだしたのが最新話なのだけれども、まぁどうせ完璧な理想をろくでもない方法で実現しようとするタイプの悪役だろうから、すんでのところで主人公に阻止されたりするのだと思う。
とはいえ主人公も、寝るたびに口調が変わる妹をガチャ扱いするサイコ野郎なのだけれど、それはさておき。
いまだに働いたら負けの呪いから逃れられず、負けっぱなしの人生を送っている身としては、繭棲先輩の台詞に憧れを感じるのも事実。
俺が働くことで、俺の代わりに二人、働かなくても一生食っていける。 ∧∧ ( ・ω・) _| ⊃/(___ / ヽ_(____/ 俺はそういうことに幸せを感じたいんだ。
経営コンサルタント
ジョン・ポール「あるよ。そしてその方法は、君は別に君二人分働く必要なんてない」