友人に誘われ某料理教室の無料体験に行ってきた。勧誘が酷いという噂は聞いていたので覚悟していたが、勧誘云々の前に講師と一言に料理を習いたいという気持ちが氷点下まで下がった。「未来の彼氏さんもよろこびますね!」「料理のできない美人よりも料理のできるブスが選ばれる世の中ですよ」と。先に言っておくが彼氏はいない。が、未来の彼氏や旦那のために料理習いに来たんじゃないんだけど。もちろんそういう日が来るかもしれないけど、今は自分が一人で生きていくために、より豊かな生活をするために料理ができたら楽しいかもなと思って来たのに、どうして他人の存在を共有されないといけないのか。もし私が異性愛者じゃなかったらこの言葉に辟易してその場で帰っていたと思う。そうじゃなくても帰りたかったけど。そもそもなんで女に料理を求められるかも謎だ。こういう講師みたいな人がいるから、女は料理ができないと存在価値がないみたいな考えを持つ人間が減らないんだと実感した。世界中に笑顔の溢れる食卓をというご立派な経営理念は私の料理への期待を裏切りましたとさ。作ったケーキに罪はないと思いつつも食べる気になれなくて駅のゴミ箱に捨てた。ごめんなケーキ。