今回はモアイ
今回はプロットと、そこから踏み込んで話を作ってみよう、という感じかな。
これがしっかりしていれば、少なくともストーリーとしてはそれなりに形になるので。
プロット練らないせいで、悲惨なことになるマンガをたくさん読んできた身としては、よりそう思う。
脚本家や映画監督、スクリプトドクターなどをしている、これまでとは毛色の異なる人から話の描き方を教わる。
「ストーリーにはなっているけれどドラマにはなっていない」とか、「広げるんじゃなくて掘っていく」とか、中々に興味深い。
教鞭もとっているからなのか、教え方が手慣れてるね。
それにしても中川いさみ氏、プロットをよく分かっていなかったのか。
今まで不条理ギャグマンガやルポマンガとかの、プロットをあまり気にしなくても大丈夫なモノを主に描いていたから不思議ではないが。
まあ、その概念を把握していなくても、自然と意識してやることになるしね。
そして、作者が実写ドラマになりそうなものとしてプロットを書いたのだが……ほう、中々に魅かれる。
もちろん、プロットが面白ければOKってわけではないけれども、もしプロットの段階で面白いと思えないなら、その他で頑張らないとストーリーは評価されにくいだろうからね~。
そして、プロットが面白くないと思っても、それを安易に捨てたり変えたりするのではなく、それをもっと掘り下げれば面白くなるかもという指摘はなるほどと思った。
一見、とても素朴な要素で構成されているのにも関わらず、妙に面白い漫画とか描く人ほんとすごいと思うもん。
逆に、高級素材や、誰が作っても美味しくなるだろうとすら思えるレベルのものを、ツマラナイものに仕上げる人もいるのが哀しいが。