これまでのコーディングの経験の多寡はあれど、純粋に技術に憧れを持っていた。
それが悲劇につながるとも知らずに。
「ハッキング王に俺はなる」
コーディングの知識が増え、コーディングにひたすら専念したくなる。
なまじ技術を習得しているので、他人と話が合わなかったり、コーディング以外の仕事ができなくても、問題と認識できない。
「年功序列、終身雇用はオワコン。能力がないやつはさっさと辞めさせればいいのに」
PMの言うことも顧客の言うことも聞かないのでメインの構築からははずされている。
かろうじて、火消しやデバッグに駆り出されている。
「駄目プログラマは何人いても駄目」
「こんな糞コード読めるのは俺ぐらい」
もはや、何をしているのか誰も把握していない。
相談役のような肩書きだが意思疎通が難しいので、結局放置されている。
本人にとってはそれなりに安住の地。
雇用が安定してるならエグゼクティブクレイジーコーダーでいい・・・