もしかしたら俺の人生にもいつかこんな事が起きる可能性もゼロじゃないのかも知れないって、恋人は無理でも最高の友達ぐらい出来るのかもしれないって信じることが出来た。
高校の頃にその可能性はゼロへと近づいていき大学まで行って遂にゼロになった。
最高の友達ぐらいならという気持ちもサークルで上手くウェイウェイ出来ていない自分の姿を俯瞰視点で思い出す度に無理なんだろうなと確信していった。
遠くに行ってしまった物語がここまでどうでもよい物になるなんて。
砂糖菓子で出来た夢物語からの卒業だとでも言えば聞こえはいいのかも知れないけどもしも自分が努力して友達だけでもちゃんと作れるようになっていればそこで感情移入のつながりは出来たのだから落第に他ならない。
中退した人間がつよがりで語る実質的には卒業しているようなものなんて言葉は虚しくから回るだけ。
最近はいい感じに仕事に追われるようになってこういう事を考える余裕が無くなっている。
辛くはない。
ただ何も感じないだけ。
だけどシアワセではない。
夢を見れていた頃は毎日とは言わないけど割りとシアワセだった。
たとえ夢を見ているだけだとしても