働きたくない。日に日にその思いが強くなっていく。
私は所謂コミュ障である。大学時代、友人と呼べるような存在はただ一人として出来なかったし、それまでの人生を振り返ってみても、友達らしき友達は殆どいなかった。ただし、長く続けている趣味があるので、そっち方面の知り合いは多い。このあたりも、私のコミュ障を増長させているように思う。
そんな私であったが、昨年3月から世間に流されるがまま就職活動を始め、あれよあれよという間に内定をゲットしてしまった。解せぬ。それが昨年の7月頃のことだ。
もちろん、私だって最初から無為に日々を過ごそうとしてこれほどまでに膨大な時間を喰い潰したわけではない。読みたい本もあったし行きたいところもあった。それらは一応殆ど達成したけれど、想像していたほどの達成感や充実感は無かった。
虚しかった。
自分はこんなことをするために生きてきたのかと、こんなことを楽しみにしてきたのかと。そう思った。涙すら出てこなかった。
そして、続けてこう考えてしまった。
「やりたいことをやってもこれほど虚しくてつまらないのに、やりたくないことをやるなんてどれほど苦しくて大変なのだろう」
そこからというもの、4月から始まる生活が怖くて怖くてたまらなくなった。
私は無能だ。とにかく頭がよろしくない。おまけに容姿の方も絶望的である。ついでに言うと字も汚い。さらに言うと不器用である。
なんだかもう疲れた。
本当に生きていかなければいけないのかなあ。22年間しか生きていないけれど、これより辛いならもういいよっていう感じがする。
なんでみんな耐えられるんだろう。ぼくがよわいだけなのだろうか。そうか。